青森の高校生がフィンランドへ!「安心して自分らしくいられる居場所作り」を探求する旅【交流コーディネート】

2025年10月、青森県の高校生とフィンランド・ヴァンター市の高校による交流のコーディネートを担当させていただきました。

今回の交流は、青森県が主催する「高校生海外フィールドワークチャレンジ」活動の一環として実施されたものです。青森県の通信制高校に通う生徒6名と引率教員1名が、約1週間にわたりフィンランドを訪問しました。UpEdは、滞在期間のうち1日、現地の高校を訪問するプログラムのコーディネートをさせていただきました。

「安心して自分らしくいられる居場所」を探究テーマに

今回フィンランドを訪れた北斗高校の生徒たちが掲げたテーマは、「自立と個性を育む学びと、安心できる居場所づくり」でした。

メンバー6名は全員が過去に不登校や学校への行きづらさを経験し、自分らしくいられる居場所の大切さを実感してきました。探究学習の中で「フィンランドには不登校という概念がない」と知り、「なぜ誰もが自分らしく学べる環境が整っているのか」を現地で確かめたいという想いが芽生えました。

自らの実体験から生まれた「安心できる居場所とは何か」という問いを探求し、青森の未来や同じ悩みを持つ子どもたちへ還元するため、彼女たちはフィンランドの教育現場へと飛び立ちました。

日本文化ワークショップ:青森の「ねぶた」を世界へ

高校訪問当日は、現地の生徒による学校案内からスタート。フィンランドの伝統楽器である「カンテレ」を体験させていただきました。

その後、青森の高校生たちによる日本文化を紹介するワークショップを行いました。ワークショップの目玉は、彼女たちの地元・青森が誇る「ねぶた祭り」の紹介です。 彼女たちがハネト(跳人)の衣装をまとい、「ラッセラー、ラッセラー!」と掛け声を合わせながら、一緒に体を動かして踊る体験を共有しました。

フィンランドの高校生たちにとって、アニメや食文化といったメジャーな日本文化は馴染みがあっても、こうしたローカルで熱気あふれる伝統文化に触れる機会は新鮮そのもの。生き生きとした表情で文化交流を楽しんでいました。

後半の折り紙ワークショップでは「かぶと」を制作。手元を丁寧にレクチャーしながら折り進め、国境を超えた素敵な作品が次々と完成しました。

共通点から生まれた絆と、乗り越えた達成感

ランチタイムには生徒同士で会話を弾ませ、海を越えた同世代の友達ができたことに胸を躍らせる姿が見られました。

廊下に設置された卓球台で一緒にプレイするなど、共通の趣味を通じて自然と打ち解けていく姿が印象的でした。

言葉の壁や文化を伝える難しさなど、多くのチャレンジがあった1日でしたが、英語でのコミュニケーションを工夫し、最後までやり遂げた彼女たちの顔には、眩しい「達成感」があふれていました。

訪問の終わりには、フィンランドならではのローカルなサウナ体験も共に楽しみ、心身ともに深く心を通わせる時間となりました。空港での別れは名残惜しくも、より逞しく成長した彼女たちからパワーをいただきました。次に会う時が本当に楽しみです!

探究の旅を終えて:学びの還元とこれから

今回の旅を通じて生徒たちが受け取った大きな学び。それは、「自分と人は違って当たり前」「ありのままの自分でいていいんだ」という強い安心感でした。

不登校の経験や葛藤を抱えていた彼女たちが、フィンランドでの多様な生き方や教育のあり方に触れ、今通っている学校の魅力や共通点を再発見できたことは、今後の未来に向けた大きな糧となったはずです。そしてその気づきは、同じように悩む周囲の人々にとっても、大きな希望と勇気を与える光になると信じています。

現在彼女たちは、このフィンランドでの学びを、不登校の経験を持つ中高生や現役の中高生が安心して集える「サタデースクール」の運営に活かしています。

自分らしくいられる居場所を自分たちの手で作り、広げていくこの温かい取り組みが、これからも多くの人へと伝わっていくことをUpEdも応援しています!ありがとうございました!

追記:2026年2月に行われた報告会に向けた彼女たちの意気込みが朝日新聞の記事になったそうです!ぜひご覧ください。


Comments

コメントを残す